米国の暴虐 イラク開戦の正当性も失う

 2004年7月10日朝刊の記事。
 「欠陥情報で開戦」米特別委報告書発表CIA誇張と批判の記事。
 要するにこの報告は、ブッシュがイラクへの開戦の理由とした核兵器や生物兵器といった大量破壊兵器をフセインが隠し持っているとしたCIAの情報はでたらめだったと報告している。武力行使に最後まで難色を示したフランスやドイツなど欧州諸国の見解が裏付けられた形となった。一方、売国奴、やっぱりここでもこれが証明されたのであるが、ブッシュの飼い犬である恥ずべき小泉はその当時「フセインが見つからないからと言ってフセインがいなかった訳ではない。だから大量破壊兵器は存在する」と全く筋の通らないことを堂々と言っていた。欧州勢が開戦に反対する中、本来平和を最も守るべき日本も開戦反対に回るべきところを英国ブレアと一緒になってブッシュに媚を売った。日本人として恥ずかしい。お前なんかに愛国心なんて言われたくない!日本人の心も愛国心も最も欠けてるのは小泉だ。

 更に朝刊1面下段に「多国籍軍死者1000人」イラク開戦後の記事。
 イラク開戦後、米英軍など多国籍軍の死者が計千人を超えたとの事。貧乏で軍隊にでも入らなければ生活できない人々がブッシュや小泉の犠牲になったのであるが、更に許せないのはその後の記事。NGO「イラク・ボディーカウント」によるとこの間のイラクの民間人の死者数は報道を基に11000〜13000人と推計していると言う。
 ブッシュは根拠の無い情報を基に、本当はブッシュが情報を操作した可能性もあるのだが、イラクに無法な宣戦布告をしただけでなく、何の罪も無い民間人を次々に殺しているのである。
 この無法な行為が許されていいのか!民主主義を標榜する当の米国自身が民主主義と最もかけ離れた残虐非道なことをしているではないか!テロはいけないと言う。最もテロ的なことをしたい放題しているのは米国自身ではないか。米国人人質の首が切られたとき、ブッシュは犯人を野蛮人と呼んだ。ブッシュの本心は犯人ではなく、アラビア人自身を野蛮人と言っているはずである。しかし、米国人も良く考えろ。お前等、建国するために先住民族の頭の皮を何万枚剥いだか。米国とは建国時から野蛮で残忍なことをしたい放題してきた国なのである。
 力が圧倒的に弱いアラブ人が米国の無法に対抗するにはテロしかないのは自明の理である。国際社会が米国の無法を辞めさせようともしないのだから、国際社会の責任も大である。

 そう言えば、日本にも無差別に爆弾を落として一般市民を虐殺した罪は大きい。だれも米国の罪を追求しようとしないが、何故なのか、理解できない。また、フセインが裁判に掛けられるのなら、同時にブッシュ、ブレア、小泉も罪も無い1万人以上の民間人を殺した罪で裁かれるべきである。そうならないと言う事は、やっぱりこの世の中、金の力が全てなのかな?情けない!情けない!

(2004年7月10日記)

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